Livre para Viver

日本語とポルトガル語とその周辺

地震から10日:ブラジルの停電

地震から10日が過ぎました。

私は、地震発生当時、韓国におり、被災を免れました。

幸い、私の住んでいる茨城県つくば市は被害も少なく、家の中も多少荒れていた程度でした。

震源が宮城だとのことで、ホッとしていたのですが、一応家族にメールを送ったら、かつて経験したことのないほどの揺れで、入院していた祖母が一時帰宅を指示されたとのことで、いよいよ心配になってきました。

筑波大学の研究室仲間には(お世辞にも安全とはいえない)寮に住んでいる人もおり、数人に電話をしましたが、繋がらず、ますます心配に。

町の中ではイルボン(日本)という声がラジオからしきりに流れてきます。

結局その日の23時ごろになって連絡がつき、無事が確認され、ひとまずホッとしました。

今回は、NHKや民放がインターネット上でライブストリーミングをしていて、日本の情報は随時入手することができました。

またツイッターやFB、Mixiなどで、多くの友人の無事を確認することができました。

今回ほど、旅行先に重い思いをしてコンピュータを持っていって良かったと思ったことはありません。

原発の問題、津波の被害、液状化などなど、ニュースで見る限り、被災地の様子は震災当時からあまり改善されていない様子です。

しかし、少しずつ少しずつ復興への道を辿りつつあるのかなと思います。

さて、こんなことは、どんなところでも書かれているので、ここでは、地震の後の計画停電について思ったことを書こうかと思います。

計画停電には賛否あるようですが、停電が計画的に行われることは、賞賛に値するように思います。

これがブラジルなら停電は突然にやってきます。

大雨の後には良く停電します。それも予告なく。

また突然、何もないのに停電することもよくあります。

サンパウロに住んでいたときにも、一度、サンパウロ州のほとんどの地域で停電したことがありました。そのときは、イタイプーダムからの送電線の一カ所が破壊されたことが原因だったと思います。

そんなわけで、停電は突然やってくるものなのがブラジルの常識ですので、電力需要を予測して停電を起こすなんてスゴイと思ってしまいます。

ブラジルではショッピングセンターで停電が起きると、まず各店舗が店のドアを締めて、鍵をかけてしまいます。もちろん理由は停電に便乗した盗難対策!

飲食店やスーパー、ファストファッションの店以外のほとんどの店舗はショーウインドウにかこまれ、さらに簡単に店じまいできるようにドアがついています。

停電が起きて暗くなると、店員さんは即座にお客さんを追い出し(?)鍵を閉めてしまいます。

 

日本は計画停電の最中のショッピングセンターのようすはどんな様子なんでしょうか?

 

ともあれ、今回の計画停電に、日本の律儀さをかいま見た気がしました。