Livre para Viver

日本語とポルトガル語とその周辺

差別的意識の根が深いこと感じるできごと

アクセスが、急に減ってきました(1桁台になりました)。


日本の課題は改善されず 国連人種差別撤廃委の「総括所見」を解説 | カナロコ

私の中では、割と話題になっているニュースに感じていたのですが、そうでもないのでしょうか・・・。

外国人おことわり物件

とりわけ、日本では、差別的な行為(外国では差別とみなされる行為)が、差別的なことであると思わずに行われている印象を受けます。

たとえば、良く耳にする外国人おことわり。レストランなんかでもあると聞きます。

先日も、埼玉の専門学校が外国籍の生徒を受け入れないことを要項に明記していたことがニュースになっていました。

生徒の募集要項に「外国人お断り」 埼玉の専門学校 :日本経済新聞

これは、例えば、ほとんどが移民で成り立っている国、例えば、カナダやアメリカやブラジルなどの南北アメリカの国の多くでは、法律によって禁止されていて、罰則もあるはずです。

ブラジルは、同じ傷害事件でも、例えば相手が同性愛者であることを理由にした傷害事件は、より重い罰則が適用されます。

しかし、彼らに差別をしているという意識はないのだと思います。

(なお、よく聞く言い訳として、「日本語が分からないから」というのがありますが、「外国人はそもそも日本語が分からない」と思っているという発想自体が、差別的であると思われていないのでしょう・・・。)

Yahoo! のニュースとAmazonのレビュー

Yahoo! Japanのニュースとアマゾンのレビューは、廃止するか、掲載ポリシーに従って掲載するかして欲しいと常々おもっています。

明らかに差別的な内容のコメントやレビューが掲載されていることも多いように思います。

記事や書籍によっては、そのほとんどが、差別的な内容であることもあります。

しかも、そういったコメントの評価も高いことも多く、問題は根深いのだなぁと感じます。

移民受け入れ方針の中で・・・

移民の受け入れをこの先進めて行くという政府の方針は変わらないでしょうし、いまの経済規模を維持していくということであれば、受け入れざるを得ないでしょう。

それにも関わらず、現在でも、彼らが差別されている状況では、だれが日本に来たいと思うでしょうか。

日本には既に、入管法改正以来多くのブラジル・ペルー人が住むようになってきています。また、介護や看護に従事する外国籍の人も増えてきています。

そして、そういったブラジル人・ペルー人の子どもたちが今や高校や大学を卒業して大人になり、日本社会を構成する一員となっています。

「外国人」だから、彼らを排除するのであれば、移民などやってこないし、日本に住み続けたいとも思わないでしょう。