Livre para Viver

日本語とポルトガル語とその周辺

ノーベル賞を日本人が受賞しても何も誇りに思わない

さて、青色発光ダイオードの件でノーベル賞受賞のニュースで持ちきりです。

今日の新聞の1面は、「日本人3名受賞」といったヘッドラインでした。

うち1名はアメリカに帰化しているという点、日本の研究環境・企業体質などについても話題になっていますが、そうではなく、別の観点から述べたいと思います。

ノーベル賞を日本人が受賞しても何も誇りに思わない

ノーベル賞を受賞することや、研究者そのものを否定している訳ではありません。

そうではなく、「受賞したのが日本人であるからといって、それを誇りに思ったりはしない」ということです。

素晴らしい研究だから選ばれたのであって、日本人だからということではないはず。

その研究者がどこの国の人かは、あまり関係ないのでは、と思ってしまうわけです。

日本人ノーベル賞受賞賞賛の陰で、ノーベル生理学・医学賞についてはあまり紹介されていない気がします。


ノーベル生理学・医学賞 ロンドン大のオキーフ氏ら3人 :日本経済新聞

この記事によれば、ノーベル生理学医学賞を受賞した3人の研究は次のようなものであるとのことです。

これらの研究は動物が自分のいる場所の空間地図を脳内で作ったり、迷わずに目的の場所にたどり着けたりする能力を持つ有力な証拠となった。最近の研究でヒトにも場所細胞やグリッド細胞があるのがわかってきた。認知症アルツハイマー病によって海馬などの働きが低下すると、道に迷ったりどこにいるかわからなくなったりする。 

認知症の方が、出かけて迷子になったり、遠く何キロも離れたところまで歩いていってることがある、と聞きます。

この研究と、発光ダイオードとどちらが優れていたり、知見をもたらしたりするのかは分かりませんが、日本人が受賞したノーベル賞だけ持ち上げるのでしょう。(例えば、どう考えても一方の発光ダイオードの方が素晴らしい研究である、というなら分かります。)

研究に対して与えられる賞なのだから、日本人だからという理由だけで持ち上げる気持ちが分からないなぁ、と思います。

(ちなみに、今日の「東京新聞」朝刊には、生理学・医学賞についての話しは見つけられませんでした。あったかな。)

小保方さんは実は高校の先輩

小保方さんの研究グループが、STAP細胞を発見したとニュースに出たときに、1歳年上なのにすごいなー、とは思いました。

昨日、奇しくも早稲田大が記者会見をしていました。


早稲田大:小保方氏の博士号取り消しも 指導教官ら処分 - 毎日新聞

実は小保方さんは、高校の1つ上の先輩なのですが、そのことで誇りには思いませんでした。

若いのにすごいなぁ、と思っただけです。(それに対して自分は・・・とも思いましたけどね)

だから、論文にねつ造があったとか、博論の結構な部分がコピペだったとかのニュースを聞いても、怒りなどはみじんも感じませんでした。

「自分も気をつけなきゃなぁ」、「意図せず研究者倫理に反していることをしてしまうかもしれないから、注意しなきゃなぁ」とは思います*1が、「この誇りに思った気持ちを返せ」とか「同じ高校の出身者として許せない」などと思うことはありませんでした。

日本人としての誇り

日本人であることに誇りなどはみじんも感じません。

感じろという方が無理な相談です。

もちろん、優秀な友人がいること、には誇りを感じることもあります。

それが、たとえ日本人だからといって、「日本人として」誇りに思うということはないのではないでしょうか。(どこの国の人であろうと等しく誇りに思います。)

 

ぜんっぜん関係ないですが、チャイルドシート届きました。

1万円ちょっとですが、軽くて、使いやすそう。

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*1:不注意で普段からいろいろとやらかしちゃうことが多いので。