「日本語教育学」の勉強をちゃんと始めようという話
今年度から日本語教育の現場に本格的に復帰しています。
何やら、日本語教育のトレーニングを受けたような顔をしていますが、実は、学部はポルトガル語専攻だったので、「日本語教育能力検定」という日本語教師としての能力があることを示す資格に合格していることで、日本語教師の仕事が出来ているとも言えます。
ですから、大学において「日本語教育コース」などの課程を修了したり、「日本語教師養成課程」のようなところで勉強したりしたことはありません。
大学院進学後も、「日本語教師」としてのトレーニングには関わったことがありません。
ある本に出会って
今までは、日本語教育にあまり携わっていなかったりして、しっかり勉強しようという機運はあまりありませんでした。
しかし、今年は、非常勤とはいえ週10コマ以上、日本語を教えています。
そこで、しっかり「日本語教育学」を勉強して、これからの研究にも繋げて行きたいと考えていました。
そんな時に出会ったのが、この本。
副題にもあるとおり、日本語教育の「地図」を描くというコンセプトの本で、気鋭の日本語教育関係の研究者の方が寄稿している本です。
これを今、読んでいるのですが、いままでどれだけ「日本語教育学」というものに無知だったかを思い知らされました。
日本語教育に関わる端くれとして、しっかりと勉強しておかなければならないことを、読みやすい文体で教えてくれる一冊です。
その中で、特に興味を引いて、かつ、予算に合いそうな本を購入してみました。
まずは、「学ぶ人のために」シリーズから。日本語教育で学習されるべきこと、教育学的な視点の紹介、第二言語習得について、教師の役割など、日本語教師にとって必要とされる知識が網羅的に述べられているようです。
「日本語教育能力検定」を受けた時に勉強したことを、もう一度整理するつもりで買いました。
次に、「日本語教師のための知識本シリーズ」から。言語習得過程を考えて日本語教育のデザインをしていかなければならない、ということを指摘し、その方法について書かれた書籍です。
日々の教育実践の中での問題意識にヒントを与えてくれるのではないかと購入しました。
日本語教育における学習の分析とデザイン―言語習得過程の視点から見た日本語教育 (日本語教師のための知識本シリーズ1)
- 作者: 岡崎眸,岡崎敏雄
- 出版社/メーカー: 凡人社
- 発売日: 2001/05/10
- メディア: 単行本
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そして、最後に、批判的談話分析的なアプローチでの言説分析を行った書籍を1冊。
批判的談話分析には、ずっと興味を持っていましたが、最初に提示した本の第2章に批判的談話分析について触れられていたので、購入。一番読むのが楽しみです。
息子を寝かしつけてたら、いつの間にか寝てたりして、なかなか読めないかもしれませんが、積ん読はせずしっかり読み込みたいと思っています。
日本語教師に復帰して早1年近くが経とうとしています。少し慣れてきて問題意識も出てきたので、ここでしっかりと勉強し直そうと思っています。