Livre para Viver

日本語とポルトガル語とその周辺

Google Documentsを電子黒板?代わりにする

今年の授業で新たな取り組み?として、Google Documentsを使って電子黒板がわりにするということをしています。

本当は、Google Docsを使って学生の答えを共有したいのですが、教室の制約からパソコンが設置されている教室ではなく、本学の医学部以外の学部ではパソコンを教室に持ち込むことが必須とはなっていないためです。

昨年からの課題

昨年度から引き続き、今年も以下のテキストを使い、アカデミックライティングの授業をしています。

ここがポイント!  レポート・論文を書くための日本語文法

ここがポイント! レポート・論文を書くための日本語文法

 

このテキストは、タイトルの通り、レポートや論文を書くための日本語の文法についての日本語学習者向けテキストです。

レポートや論文としてふさわしい形に書き換える問題が豊富に含まれています。

去年は、各自、教科書やノートにやってもらい、回答を口頭で述べてもらい共有していました。

その際、予め正答が書かれたスライドを用意していて答え合わせをしていました。

しかし、これだと、学生の回答は口頭で述べられるだけなので、なぜ間違えていたのかを説明しても他の学生には分かりにくくなっていしまいます。

一方、黒板に回答を書いてもらったり、私が聞いた回答を書いたりすると時間がかかってしまいます。

スマートフォンで回答する

昨年の反省を踏まえ、今年は、以下の方法を考えました。

Google Forms等で予め回答用フォームを作成しておき、スマートフォンで回答してもらい、スクリーンで共有する方法です。

しかし、スマートフォンで回答を入力するというのは厄介で、思った以上に時間がかかってしまいます。だからといって、数名とはいえ、受講生全員分のパソコンを用意することはできません。

Google Docs

そこでGoogle Docsの登場です。

学生とも共有しているGoogle Driveの授業用のフォルダに予めテキストの問題を書いたGoogle Docsのファイルを作成しておきます。

そして、Wordの校閲機能に似た「提案」を有効にし、口頭で聞いた学生の回答を入力します。

そうすると、学生の口頭での回答のスピードと私が入力する時間のブランクなく、すぐにフィードバックがはじめられます。

この方法だと、他の学生が別の回答を述べたときなどにも、メモをしておくことができますし、質問への回答を入力することもできます。

そして、記録が残るので、学生が自宅で復習する際にも、共有フォルダにアクセスするだけでできます。

 

便利なサービスはないものかと思っていましたが、意外とアナログな方法が向いていました。

JSPS科研費 基盤研究(C)「看護を学ぶ留学生のためのライティング教材の開発とその基礎研究」が採択されました!

かねてより看護学部の留学生向け日本語教材の開発を、本学の同僚である加藤林太郎さん、浅川翔子さん(慶應義塾大学に2019年4月より異動)とともに行っていました。それに関連した科研費を申請していましたが、晴れてこの度採択となりましたのでお知らせいたします。

JSPS科研費 基盤研究(C)「看護を学ぶ留学生のためのライティング教材の開発とその基礎研究」

ウェブサイトも作成しました。

www.livreparaviver.net

自分自身が代表となる科研費ははじめてですが、精一杯研究を積み、大学や専門学校における看護の日本語教育への貢献を研究面から行っていきたいと思っています。

 

日本語教育に携わる者として地域に貢献したい(ができていない)

日本語教師としてできることは何か

千葉県成田市にある大学の日本語教員として、地域に貢献できることは何か、というのを最近ずっと考えています。成田市は空港立地自治体ではありますが、国際的か、と言われると、首をかしげてしまうことも多いです。 私は、成田の隣町、富里市の出身で、近所にも空港関係の企業に勤めていると言う人は多いです。 ただ、国際交流といえば、アメリカやオーストラリアへの派遣や、交換留学生の受け入れなど、欧米に目が向いていて、地域の外国人に目があまり向いていないような印象を感じます。 地域貢献活動をしなければ、という思いは強いのですが、押しつけにはなりたくないし、どうしたものかなーと思っているところです。

できそうなこと

  • 医療福祉系大学に勤務しているので、医療機関福祉施設に勤める方への社会啓発活動(「多文化共生」とか「やさしい日本語」とか)
  • 外国人を受け入れる民間企業の方のための研修(同上)
  • 一般の人たちのためのやさしい日本語講座
  • 小中学校におけるやさしい日本語講座、多文化共生教育 などかなーと思っていますが、とっかかりがなく、悩んでいます。地域で活動している大学教員のみなさまは、どのように社会にコミットしているのでしょうか。

    ご連絡お待ちしています

    地域の方で、コイツを呼んでみたいという方がいたら、お気軽にお問い合わせください。業績等の詳細はこちらです。

    日本語教師Slackはじめました。ご興味のある方は是非。