日本語のふしぎ
日本語を教えてると、言語の複雑さを感じます。
ネイティブの人って自分の言語の難しさに気付かないけど、改めて教えたり、外国語を学んだりするときに、言語の複雑さに驚きます。
複雑であるのに、体系的。基本的なところは揺るがない言語って、知れば知るほど面白い・・・。
たとえば、時間の言い方。
いっぷん、にふん、さんぷん、よんぷん、ごふん、ろっぷん、ななふん、はっぷん、きゅうふん、じゅっぷん。
これ、以外と教えるのに苦労します。
私たち日本人は何気なく使っていますが、促音(小さい「っ」)、撥音(「ん」)が入ると、「ぷん」になるんですよね。そして、数字の読みが、1モーラ(音みたいなもの)だと「ふん」
1モーラ
2:「に」→「にふん」
5:「ご」→「ごふん」
2モーラで最後が「ん」だと「ぷん」
3:「さん」→「さんぷん」
4:「よん」→「よんぷん」
※これどうなんでしょう。千葉出身の僕なんかは「よんふん」も許容できるんですが・・・。
2モーラで最後が「ち」か「く」だと「頭の1モーラ+っ+ぷん」
1:「いち」→「いっぷん」
6:「ろく」→「ろっぷん」
8:「はち」→「はっぷん」
7分は「ななふん」
こうみると、音韻的には意外と体系的にできてるんですよね。
でも、違う言語の人には、その体系に対するネイティブ性(?)みたいのがないから難しい・・・。
覚えてもらう以外に方法ないんでしょうかね。