翻訳をしてはじめて気付くこと
翻訳をしていて、初めて気付くことはやはり、言語の奥深さです。
日本語では特に問題のないことが、ポルトガル語に訳し、前置詞を入れるときに困ります。
特に日本語は複合語を作りやすい言語だから、例えば、
定住外国人集住会議とか、
日本文化教育研究機関とか
やたら長い複合語が簡単に作れます。
日本語は主要部後置言語なので、会議であったり、機関であったりというのは簡単に分かるのですが、
たとえば、先の「日本文化教育研究機関」では、
「日本文化」の教育なのか
「日本」の「文化教育」なのか、どっちを研究する機関なのか分かりません。
当然、ヨーロッパ系言語では、この2者は訳語がことなってきますが、実際のところ、同じような名前をしていても、英訳名称では、全く異なっているということがしばしばあります。
普段の生活では気付かない、言語のおもしろさに気付かせてくれるのが翻訳だと思います。
外国語を学ぶ意義も、こういうところにもあるのかな、自分の母語の面白さを知ることができることにあるのかな、と常々思います。