Sony Reader で外国の電子書籍(EPUB)を読む方法
電子書籍は本が安くかさばらず、持ち運びも楽だという理由で、電子書籍リーダーを購入しました。
しかし、いざ読もうと思っても、リーダーに読み込めません。その顛末をご紹介します!これで、外国の(主にブラジルの)電子書籍が読めるようになりました。
破格で電子書籍リーダーをゲット!
新商品が発売されるということで、安くなっていたSonyの電子書籍リーダーReaderを本日格安で、購入してきました。
売り出し時の価格は2万円近くしてたようですが、展示品、きず有りということで、実質6000円程度で購入することができました。
リーダーを認識してくれない!
私が良く購入するブラジルの書店のウェブ版Livraria Culturaは、Adobe Digital Editionsというソフトで開くDRM(デジタル著作権管理)技術が使われているようです。
Sonyのリーダーには、認証させることで、パソコンから、転送できるという仕組みになっているようで、お目当てのリーダー(PRS-T1)も対応しているとAdobeのサイトに掲載されていたので、購入しました。
しかし、いざ購入してみると、認証させることができません。
英語のサイトを中心に、2〜3時間、認証の仕方を求めて探したものの、全く見つかりません。
どうやら結論として
1)海外で販売されているものも公式には対応していないらしい
2)日本のリーダーはAdobeも考慮していないらしい。(外国のも日本のも型番一緒なのに・・・!)
なんとか方法を発見!
で、もう諦めかけたころ、こんなブラジルのサイトを見つけました!(ここで、元ネタはここのようです。)
EPUBかどうかはAdobe Digital Editionsで電子書籍を開いて、その本の情報を見ると、調べることができます。
さて、Livraria Culturaで売られている本は、EPubという形式のようです。
クレジットカードが認証されると、ダウンロードできるようになり、Adobe Digital Editionsに転送されます。
ここでダウンロードされたファイルの場所は、さきほどと同じように、Adobe Digital Editionsで情報を見ることができます。
どうやらあるソフトを使うとできるみたい!
さて、ここからですが、電子書籍を電子書籍リーダーに送ることのできる、Calibreというソフトを使います。
とりあえず、これをダウンロードして、インストールしてみます。
プラグインを入れる
さて、Calibreには、プラグインを追加することができます。
ここでは、DRMがかかっていてもみることのできるプラグインを追加します。
Zipファイルがダウンロードされるので、解凍します。tools_v5というフォルダが生成されます。
これで準備完了です。
ファイルを変換したら…読めた!
以下はMacバージョンでのやりかたですが、おそらくWindows版でもあまり変わらないと思います。
(1) Calibreを起動します。
(2) 「設定>設定」を開きます。左下の「プラグイン」をクリックします。
(3) 右下の「ファイルからプラグインを読み込む」をクリックします。
(4) ダウンロードして解凍したフォルダtools_v5を探します。Calibre_Pluginsをクリックします。
(5) zipファイルを1つ1つ開いていきます。((3)〜(5)を繰り返します)
(6) Calibreを再起動します。
(他のファイル形式の場合には、変更が必要のようですが、PDFやEPubの場合はなにもしなくて良いようです。詳しくは、こちら(英語)やこちら(ポル語)をご参照ください。)
(7) 本のタイトルを右クリックし、メニューから、「本を変換」を選びます。そうすると、本の詳細が現れるので、右上の出力フォーマットを「EPUB」を選択しOKをします。すると、画面右側の、フォーマットのところに、EPUB、ORIGINAL_EPUBと2つ現れますので、ORIGINAL_EPUBの方は右クリックして削除して構いません。
(8) 左上の「本を追加」ボタンから本を追加します。
そうすると、自動的にDRMがないバージョンで保存されるようです・・・。
この状態ではEPubです。このEPubバージョンを一応試しに送ってみました。(Calibreの使い方については省略します。)
Sony Readerには追加されるものの、なぜか表示できません。(Calibreでは表示できます。)
(追記(2012/12/13):ファームウェアを更新したところ、問題なくなりました。ファームウェアを更新の上、ePubで読むことを強くおすすめします。)
なぜ日本のバージョンだけ、このような不便な仕様になってしまったのか分かりません。
多くの方が、日本で洋書を楽しむと思うのですが・・・。
Livraria Culturaで買った本は、このような方法で買うことができました。
楽天Koboの本もEPUB形式のものならできました!どうやらDRMはAdobe Digital Editionsのようです。
さて、ここまで書いてきましたが、使い心地は快適です。なぜ日本版だけ多言語仕様になってないのか、不思議なところ・・・。是非、全世界で共通のインターフェースにして、仕様も同じにして欲しいところです(型番が違えば諦めるのですが・・・)。
電子書籍のメリットは、海外の本が配送料を払わずに安く買えることだと思うんですよね。
日本の本が海外で買えたり、海外の本が日本で買えたりすることが最大のメリットじゃないかなと思います。
普通の本は、それほど値段が変わらなければ、紙でもいいわけですし。
追記:
楽天Koboで売られているもののうち、EPubやPDFのものであれば大丈夫かもしれません。
洋書はEPub、PDFのものが結構あります!