Livre para Viver

日本語とポルトガル語とその周辺

言葉の伝わり方の問題と伝え方の問題と

臨時休校の流れにのって、子どもたちの通う園も極力登園しない、という方針になりました。そのことを知ったのは昨日の夕方のことだったのですが、実は園としては、先週の段階で、そのような方針だったのでは、と思い当たりました。

最初の連絡が来たのは先週末のことで、自由登園になります、とのことでした。

文面は、以下のような内容です。(知っている人であれば園が特定できてしまう内容は伏せています。)

日頃より、園の運営にご理解・ご協力いただきありがとうございます。

昨日安部首相により、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、全国小中学校に臨時休校を呼びかける発表がありました。そのことを受けて、●●園では下記のように対策をとることに決定致しました。

■ 3月2日(月)〜18日(水)の期間自由登園

8:00〜14:00 無料(朝の預かり/●●●●もいる通常の預かり保育)

14:00〜18:00 通常通り午後の預かり(●●●●保育・通常預かり保育)

給食費 :利用した回数分請求(1食●●円)

※バスによる送迎は行いません

※登園時の注意事項

(以下略)

とあり、その後は行事の中止のお知らせと、卒園式のお知らせのみでした。

呼びかけの中に幼稚園や保育園は入っていなかったこと、自由登園とあったことから、不安な人や風邪気味の子が休んでも欠席にはなりませんよ、ということかと思いました。

給食も利用した回数分請求ということで、休みやすくしているのかな、と単に感じたのです。

昨日は、そう考えた保護者の方が多かったからか、通常保育開始1時間前の時点で、半数以上の子どもが登園していました。

そうしたら、次のような連絡がありました。

保護者の皆様には日頃より、ご理解・ご協力頂きありがとうございます。本日から自由登園です。今回の自由登園は、ご家庭でお子様を見ていただくことを基本としています。お仕事の都合等あり必要な場合にお預かりさせていただいております。お子様の体調管理等よろしくお願い致します。

と連絡がきました。

これを見て、緊急時に必要な情報を、正確に伝えるのは難しいな、と率直に感じました。

最初の連絡に、「お仕事の都合などで必要な場合はご利用ください。」とあれば、そういう誤解も生じなかったのかなと思いました。

 おそらく園側としては「臨時休校の措置による」「下記のように対策をとる」という部分から、当然、上記のような理解をすると判断したのだと思います。

しかし、昨日多くの子どもが登園していたところを見ると、大半の保護者はそうは理解しなかったのだと思います。

「自由登園」、つまり、「来ても来なくてもよいこと」が対策だと判断したのだと思います。これまでの「自由登園」は降雪や台風などによるもので、「登園が難しければ来なくても欠席にはならない」というものでした。

そのようなことから、やはり「風邪等や不安のため登園をしなくてもよい」という園の判断によるものと考えた人が多かったのではないかと感じます。

こういうときに正確に伝えるのは難しいなと思う一方で、どのような読み手であっても誤解が生じないように書くことの大切さを痛感したお話しでした。

※なお、園側を非難するつもりは全くありません。園には、いつも本当に感謝しています。この状況の中、共働きの人へのサポートをしてくださっていることには、感謝しかありません。我が家も近いうちに共働きになるので、今回の一件で、今の園で本当によかったと感じています。