日産、リオデジャネイロ州に新工場建設
以前から、日産の新工場はリオ州に建設されることが噂されていました。
今回、リオデジャネイロ州知事邸で日産カルロスゴーンCEOが記者会見をし、リオデジャネイロ州ヘゼンジ市に建設することを発表しました。(関連記事:ポルトガル語(Globo.com)、日本語(ロイター))
本工場には26億レアルを投資し、2014年の上半期に生産が開始される予定だそう。
日産はすでにルノーと共同で、ブラジル南部のパラナ州の州都クリチバ都市圏に位置するサンジョゼドスピニャイス市にも工場をもち、ピックアップトラック(Picape)フロンティアを生産していますが、ここでのフロンティアの生産は維持し、現在メキシコからの輸入になっているコンパクトカーのマーチの生産を計画しています。
また、2011年末から発売が開始される予定のセダン、ベルサ(調べたら日本ではティーダという名前で売られているクルマのようです。)の生産の可能性もあるとのことです。
ブラジルでは、日本では高級なイメージのある欧米メーカー(フォルクスワーゲンやフィアットなど)が多いのですが、数年前にフィットを投入したホンダが、アジアメーカーとしては最も多いシェア3.6%を占めていると記事には書かれています。
ブラジル日産のサイトによると、マーチは27,790レアル(2011年10月7日現在のレートで約116万円)からとなっており、すでにブラジルではかなり競争力のある価格になっています。
ブラジルホンダのサイトでのフィットの価格は、51,805レアル(2011年10月7日現在のレートで約217万円)となっています。ホンダのフィットのシェアを奪ってしまうかもしれませんね。
ちなみに、日本でもよく見かけるフォルクスワーゲンのゴルフや、ブラジル仕様車GOLやFOXなどの需要も取り込める価格だと思います。ブラジル生産が開始されれば、さらに安くなるかもしれませんね。
日産もアジアメーカーとしては首位を目指しているようです。
ブラジルではトヨタよりも(2輪車やフィット、シビックなどのおかげで)ホンダの方が認知度は高いと思うのですが、トヨタも最近ブラジルでのプリウスの販売を2012年下半期に開始することを発表したばかり。
北米に比べ、日本のメーカーの存在感が薄かったブラジルで、日本車も重要やシェアを占めるようになってくるかもしれません。
ちなみに、ブラジルで発売される多くのクルマは、ガソリンとエタノールのどちらも燃料として使えるフレックス車が一般的なのですが、トヨタ・メルコスルの社長によればプリウスもフレックス車の開発もしていく(記事:ポルトガル語)とのこと。
ただ、発売当初はガソリン車で発売されるようです。
トヨタはサンパウロ州のソロカバにコンパクトカーの生産(ビッツに相当するクルマYaris)をする新工場を建設中ですし、日産の新工場建設の話題など、日本の自動車メーカーの話題が次々にきています。