翻訳家の苦悩
翻訳の話を続けているので、今回も書きます。
私は実は翻訳の仕事をしていることもありますが、特別な訓練を受けたわけではありません。
仕事を頂きながら、学んだという感じです。
さて、ある程度翻訳の仕事が貰えるようになったのは実はここ2年ほどです。
現在、基本的にお取引があるのは2社。
そのうち1社は最近ある人の紹介で仕事をさせて頂いています。
最初からお取引している会社は、3年ほどのおつきあいになります。
平均して、この会社からは、2ヶ月に1案件ほど仕事を頂きます。
ただ、この仕事量で案件をもらえるようになったのは、ここ1年半ほど。
登録してからの2年間は、ほとんど頂けませんでした。
最近、もう1社と取引を始めて、月1ペースにはなってきましたが、まったく生活は成り立たないレベルです。
希少言語でこれですから、英語だとなおさら大変なのではと思います。
英語のようなトライアルもポルトガル語だとなく、いきなりメールで「確定しています」のような文面できます。
さて、この仕事の少なさに加えて希少言語ならではの大変さがあります。
ポルトガル語の場合、専門にかかわらずいろいろな仕事がきます。
私がいままでにやったことがあるのは、雑誌翻訳から、工業製品の仕様書、地方自治体の外国人向け案内、政府の外国人支援の資料などさまざまな仕事があります。
しかも、日葡、葡日とどちらの仕事もきます。
選んでいては、仕事がこないのです。
あまり仕事をしたことのない分野だと、同じ語数、文字数でも倍の時間がかかります。
用語をネットで検索したりする必要があるためです。
また、仕事にむらがあることも、困難のひとつです。
先日も2週間で3本の翻訳がきました。
2ヶ月間ほど音沙汰がないと思うと、突然何本もきたりすることがあります。
どちらにしろ、翻訳1本で生活するのは大変で、何らか骨になる仕事をしながらでないと・・・。
私も、学習塾、日本語学校を軸に翻訳もちょくちょくといった具合です。