Livre para Viver

日本語とポルトガル語とその周辺

妊娠から出産まで(4)『出産立ち会いにはうちわを・・・』

前回の記事では、病院から深夜に帰された話しで終わりました。

この記事では、それから、産まれるまでを書いて行きたいと思います。

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目覚ましに起こされる朝

1時に病院から帰宅、3時に布団に入るものの、心臓がバクバクして眠れません。

やっと寝付いたころに、目覚ましがなりました。

寝ぼけ眼で携帯に手をやると、なんだか目覚ましとは様子が違います。

妻からの電話でした。

苦しそうな声で、「いまから病院に来てもらえる?」とのこと。

これは、いよいよだと思い、用意してあった服に着替え(夜中に病院に行くことになることも考え、服を用意してありました。)、車に飛び乗り病院へ。徒歩でも10分かからない距離なので、3分後には駐車場にいました。

産科病棟にも、家を出てから15分後に到着。近い病院で良かったと痛感しました。

陣痛室で

産科病棟に着くと、陣痛室に行くように指示されます。

陣痛室には、周期的にやってくる陣痛に苦しむ妻の姿が。

夫は、横にいて、妻の介抱をするわけなのですが・・・

さすったりするようアドバイスするサイトを読んでいた私は、早速妻の背中をさすったりしました。

しかし、さすられると、逆にいたいようで、早々に辞めました。

それよりも、妻は、汗を掻いて、しきりに「暑い」「痛い」と繰り返します。

暑いのをなんとかしようと、手持ちのもの(クリアファイルや本など)で扇ぎます。(後で聞いた話だと、これが助かったようです。)

しかし、クリアファイルや本だと、腕が痛くなりますし、あまり風が行く様子もありません。次に子どもが産まれるときには、団扇をもっていこうと心に決めています。

この陣痛の間は、見ているのが辛くなるほど、苦しそうでした。想像を絶する痛みだったのだと思います。

そんな中、意識が遠のいたり、戻ったりを繰り返していました。

一番、心配だったのは、39度近くの発熱です。先生も、熱はちょっと心配していたみたいでした。

また、たまにモニターのセンサーがずれて、音が鳴らなくなり、助産師さんや看護師さんたちが、焦ることがあり、それも少し不安でした。(熱があったのでなおさら・・・)本人はもっと不安だったことだと思います。

さてさて、陣痛室に移されてから、8時間ほど経ったお昼頃、頭が見えているとのことで、分娩室に移されることになります。

妻が歩けそうになかったので、車いすに乗ってもらい、分娩室へ。分娩室へ運ぶお手伝いをしました。

分娩には立ち会えない病院だったので、ここでお別れです。

待合室に移動します

分娩室から待合室へと、看護師さんに案内してもらいました。

待合室では、特に何もすることできず待つことしかできません。

スマホの充電が切れそうだったので、売店に行き、充電池を購入。

送れずにいた、妻のご両親へのメールなどをします。もうすぐ産まれそうと伝えました。

2時間くらい経ったころでしょうか。看護師さんが迎えに来てくれました。

分娩室に行くと、涙を流す妻と、静かに寝るチビ・・・。

思わず「苦しかったねー、大変だったねー」と思い、私も涙が出そうになりました。(これを書いている今も涙が出そうです。)

その後、妻と少し話しをし、しばらくすると、一度外に出てくださいとのこと。妻の検診が行われました。

心配した熱も、出産後下がり、体も問題ないとのことで、ほっと一安心。

ふたたび、分娩室に戻り、書類への署名や、事務手続きなどの説明を受け、病室に戻ることに。妻を支えながら、戻ることになります。

病室に戻ったら、休んで貰います。やすめるように、片付けなどをし、売店にて、飲み物や食べ物などを買ってきて、手渡したら、帰宅。

既に20時近くになっていました。

※うまれたてほやほやの時。